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創作⑤ 「Wと誕生日プレゼント」

珍しく友人Wから贈り物が届いた。

付いていたカードを読むと、どうやら誕生日プレゼントのようだ。

よしよし、いつも俺に迷惑かけてるからな、たまには何かくれる気にでもなったんだろう。

いつになく気分が良くなった俺だったが、それにしても品物がやけにデカい。

中身は一体何なんだ。

箱を開けてみると、どうやら大きな飾り皿のようだ。

高価な物なのか?

皿が割れないように厳重に包んでいた緩衝材を全部取り除くと、確かにそれは飾り皿だった。

しかし・・・。

飾り皿の絵柄が、Wの全身像だったのだ。

しかもなぜだか分からないが、ピンクのウサギの着ぐるみを着ているWの。

何なんだ、これは。

俺は真意を確かめるべく、Wに電話をかけてみた。

「ようW、今日家に大きな飾り皿が届いたんだが・・・。」

「ああ、やっと届いたか。あれな、特注品で高かったんだぞ。大切にしろよな。」

そりゃ特注でもしなきゃ、自分の全身像を入れた皿なんて作れないだろう・・・っと、そこが問題じゃないんだ。

「なんでお前の全身像が皿に焼きついているんだ?しかもウサギの着ぐるみを着たやつ。」

「それは、ほら今年はウサギ年だからな、ウサギにしてみたんだよ。可愛いだろ。」

もう一度皿を見返してみたが、お世辞にも可愛いとは言えない。

それに今年はウマ年だろう?

戸惑う俺に関係なくWは話を続けた。

「考えたんだぜー、何が誕生日プレゼントにいいか。役に立たなくて、家にあると邪魔そうになるやつ。処分しようとしても、なかなか捨てにくい物。」

は?お前の贈り物を選ぶ基準って、間違ってないか?

「とにかく高かったんだからな、大事にしろよ。」

そう言い残すと、Wは勝手に電話を切った。

・・・少しでもWに常人並みのマナーがあると考えた俺が馬鹿だった。

確かにこの皿は、役に立たない。

家にあると邪魔だ。

捨てようと思っても、デカくてゴミ袋にも入れづらい。

しばらく考えた後、俺はこう決めた。

Wに腹が立って腹が立って仕方がなくなった時、この皿を奴だと思ってぶち割ってやろう。

そして捨てよう。

それ以外に使い道はない。


しかし意外な使い道が、しばらくして見つかった。

俺のW以外の友人が来た時、ものすごくウケるのだ。

皆、Wにそれなりの迷惑をかけられている連中だ。

はじめ見た時はびっくりして、

「何だよ、これ?お前、こんなの飾っといて気持ち悪くないのか。」

とか言っていたが、俺が考えた使い道を伝えると、

「あー、そりゃいいな。じゃ、俺たちは灰皿にしようぜ。」

という事になり、現在は客用のデカい灰皿として活用させてもらっている。

ありがとう、W。

これもお前の人徳のおかげだよ。
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プロフィール

月野

Author:月野
現在、病気療養中の四十代の女性。
最近少し忙しいので、あまり記事も書けないし、コメントの返事も遅くなるかもしれません。
ですが、過去の記事にコメントいただけるのは嬉しいので、歓迎しています。

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