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大嫌いなゴミ箱

家に嫌いなゴミ箱があった。

分厚い紙素材でできた黒いゴミ箱で、周りに和紙のようなきれいな紙が張り付けられているもの。

一見して、品の悪いものではない。

でも気に食わないのは、その大きさ。

男性の拳がやっと入るくらいしかなく、高さもそれに見合った十五センチ程度の小ささのなのだ。

「こんな小さなゴミ箱、一体何に使うの?」

購ってきた家族に非難を含めてそう聞くと、

「えー、縫物した時に出る糸くずなんか入れられて便利でしょ。」

という答え。

縫物した時に出る糸くずなんて全部裁縫箱の中に入れておいて、一回も捨てた事なんてないくせに・・・とは思ったものの、それ以上は追及しないでおいた。

私が使わなければ済む話だ。


しかし、それからかなり時間が経ってから、私が使わなければならない事態になった。

それは私が里帰り出産をしたときのこと。

生まれたばかりの赤ちゃんは、夜も昼もなく眠り、目覚める。

その一回の睡眠が、家の子の場合二時間しかなかった。

つまり夜であっても、二時間に一回は授乳をしなくてはならず、その前後二回はおむつ替えをしなければならない。

一晩で出る汚れた紙おむつは、少なくとも八個。

多ければ十個以上。

その紙おむつを入れるゴミ箱を貸してと家族に頼んだら、何とそのゴミ箱が出てきたのだ!

そのゴミ箱に、使い終わった紙おむつ、いくつ入れられると思います?

一個で満杯。

ほとんど外に出てる状態でもゴミ箱に入ってると数えても、その上にもう一個乗せるのが精一杯。

呆れて「こんなのすぐにいっぱいになっちゃうじゃない?!」と言うと、

「いっぱいになったら、捨てに行くのさ。」という答え。

はぁ?

開いた口がふさがらないとは、まさにこの時の事。

夜も連続して眠られず、しかも産褥期の母に、一晩に十回近くも外まで行けと言うんかい?!

あまりの馬鹿馬鹿しさに反論する気も起きず、子供のおもちゃ入れにしようと思っていたプラスチックの入れ物を家から持ってくるよう夫に頼んだ。

実家に帰ってくるのにゴミ箱持参で来なくてはならないなんて、なんという阿呆らしさ。

この時「嫌い」だったゴミ箱は、「大嫌い」に昇格した。


里帰り出産も無事終え、また何年か経って、とうとうそのゴミ箱が壊れる時が来た。

紙素材だったのになにか水っぽいものを入れたらしく、底が抜けたのだ。

この時の私の気持ちといったら、まさに天にも昇る心地!

やっとあの大嫌いなゴミ箱とおさらばできる日が来た!!

すると家族は、

「あ、このゴミ箱底が抜けちゃったから、こっちのもう一回り大きなゴミ箱の中に入れて使えばいいね。」

と言って、それを他のゴミ箱の中にしまった!!!

本当に阿呆か。

他のゴミ箱の中にしまったら、そのゴミ箱の唯一の見所である周りのきれいな和紙も見られないし、おまけにゴミ箱の容量が極小サイズになるだけで、何一つ良くなる事なんてない。

馬鹿馬鹿しくって馬鹿馬鹿しくって、もう何も聞かなかったふりをした。


そんな訳で、その私の大嫌いなゴミ箱は、それから何年か他のゴミ箱の中で生息していたのであった。
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プロフィール

月野

Author:月野
現在、病気療養中の四十代の女性。
最近少し忙しいので、あまり記事も書けないし、コメントの返事も遅くなるかもしれません。
ですが、過去の記事にコメントいただけるのは嬉しいので、歓迎しています。

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