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『不思議なぶどう』

中国の昔話で、印象深かった話の一つの『不思議なぶどう』。

それをちょっと紹介したい。

まずはあらすじ。



昔ある村に、とても心の優しい娘がいた。

この娘の瞳は、ぶどうのように輝いていたので、村人は娘を"ぶどう姫"と呼んでいた。

娘が十二歳の時に両親が亡くなり叔母の家に引き取られたが、叔母はとても意地悪な人で、娘を家から追い出してしまった。

しかし娘は悲しんだりせず、昼は村のガチョウの世話をし、夜は川のほとりの柳の木にもたれて眠った。


一年ほど経ち、叔母に女の赤ちゃんが生まれた。

だがこの赤ちゃんは、生まれつき目が見えなかった。

村人は、「ぶどう姫に意地悪をした罰だ。」と言いあった。


ある晩叔母がぶどうを買って川岸を通りかかると、娘に出会った。

娘は朝から何も食べていなかったので、叔母にぶどうを一房分けてくれと頼んだ。

村人から悪口を言われている叔母は、恐ろしい顔で娘を睨みつけた。

「誰かがお前の目を、ぶどうのようだと言っていたね。
 どれ見せてごらん。」

叔母はそう言うと、いきなり砂をつかんで、娘の両目の中にすり込んだ。

可哀そうに娘は、目をつぶされてしまった。

しかし娘は、昔母から聞いた、遠い山の中になっている不思議なぶどうの話を思い出した。

そのぶどうを食べると、どんなに目の悪い人でもすぐ直るのだという。


娘は目も見えぬまま、山に向かって歩き出した。

十日歩き続けた時、恐ろしい熊や大きな鷹に出会った。

娘は木の上で震えていたが、なんとか熊と鷹をやり過ごす事ができた。

でもその時吹いてきた突風にあおられ、娘は木の枝から吹き飛ばされてしまった。

地面に落ちて足をくじいた娘は、はって進む事にした。


また十日が過ぎ、娘はケガだらけになり、ひどい疲れのため髪も全部白くなってしまった。

それでも前へ進み続ける娘に、冷たい柔らかなものがぶつかった。

それは大きな蛇だったのだが、目の見えない娘は、その上をどんどん進んでいった。

が、その時蛇が大きく跳ねた。

娘は深い谷底に落ちていった。

「ここで私は死ぬのね。」

娘は動く事が出来なくなって、悲しみに打ちひしがれた。

するとその時、ふわっと何かが顔に触った。

その草のつるのようなものをたぐるとその先にぶどうが付いていて、そのぶどうを食べると娘の目はすぐに治った!

探していた不思議なぶどうだったのだ。


喜んでいる娘の所へ、突然巨大な石人がやってきた。

石人は緑の布をまとい、金の冠をかぶり、水晶の靴をはき、銀の杖を持っていた。

そして、「お前を娘にして、一緒に暮らしたい。」と言った。

「果物も宝石も、みんなお前に分けよう。」

しかし娘は断った。

石人が娘を空へ放り投げても、娘の意志は変わらなかった。

「私は村へ帰り、目が見えないでいる人にこのぶどうをあげたいのです。
 そうして叔母の赤ちゃんの目も、治したいのです。」

石人はあきらめ、娘に緑の小枝をあげた。

その小枝を持つと風のように速く走る事ができ、娘は懐かしい村へと帰って行った。



という話なのですが、何とも健気で可哀そうなお話しですよね。

その他にも印象深い理由があるのですが、それはまた次の記事で書きたいと思います。

(・・・それにしても絵本って短いお話のようでも、こうやって書いてみると意外と長いもんですね。)
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プロフィール

月野

Author:月野
現在、病気療養中の四十代の女性。
最近少し忙しいので、あまり記事も書けないし、コメントの返事も遅くなるかもしれません。
ですが、過去の記事にコメントいただけるのは嬉しいので、歓迎しています。

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