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『青年は荒野をめざす』

久しぶりに、大人向きの本を読んでみました。

題名にひかれて読んでみたのですが、やっぱりフィクションだなっていう感触は、最後までぬぐいきれませんでした。

ジャズに魅せられた主人公・ジュンが、ソビエトからポルトガルというものすごく広い範囲を横断旅行をしていくのに、偶然知っている人に出会う確率が高すぎます(笑)。

でも、実際にそれらの国を歩いて回った作者が描く各国の情景は、異なるいろんな雰囲気を伝えていて、それは楽しめました。


が、作品を読み終わってから、本にはさまっていた月報に書いてあった、三木敏悟というジャズの作曲家の文章の方が真実を感じました。

彼も作中のジュンと同じく、日本からソビエトに渡っていったのですが、モスクワではしらけた聴衆を前にロックンロールをやってみたり、ウィーンでは「五ツ木の子守唄」をでたらめに演奏して大喝采を浴びたりしたそうです。

ですが、ドイツ人、オーストリア人、日本人で結成したバンドは、安パンとソーセージばかりの毎日しかもたらさず、野宿が続き、やがてお互いの習慣、言語、食生活の互いをののしりあい、バンドは解散します。

その後は、いろんな職業をやり、やがて真冬の北欧へと渡り恋人もできましたが、そこにジャズはなく、アメリカへと渡って行ったそうです。


作品本篇に比べ文章量も少なく、細かいところまでは分からない事が多いのですが、やはり真実の体験の方が心を打つようです。
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月野

Author:月野
現在、病気療養中の四十代の女性。
最近少し忙しいので、あまり記事も書けないし、コメントの返事も遅くなるかもしれません。
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