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本の中の断片的な話になるが、この作品の中に、以下のような文章があった。


「そして正直に言ってぼくは、山中さんにちょっとガックリしたものだ。

何故なら、ぼくがそれまで比較的よく知っていた兄貴の親しい友達連中ってのは、なんていうかすごくしたたかなやつっていうかタフな野郎どもって感じがあって、その上ぼくがすごいチビの時からずっと十歳も年上(まあ当り前だけれど)ってこともあるのだろう、まあちょっと大袈裟に言うと憧れの英雄どもっていうか先輩たちっていうか、なんとなくそんな頼りになるムードを感じていたわけだ。

たとえば、連中はどういうわけか口癖か合言葉みたいに、マイッタマイッタ、なんてよく言っているのだが、ぼくから見ると実はちっともマイってなんかいないで、むしろ楽しんでいるように見えるし、つまり変な言い方だが、彼らにはいかなる場合にもぼくなんかが同情する余地なんて全くないような安心して見てられる感じがあったのだ。」


ここの「マイッタ、マイッタ。」という部分が、その昔、私の家族にも当てはまる事柄で、ひどくおかしかった。

この口癖は、私の父や、年の離れた兄も言っていたように思う。

でも決して心底参っているのではなく、笑顔で、ただの愛嬌や返事、一区切りのような意味合いで言っているような感じだった。

つまり文章の中の「。」に当たるのが、この「マイッタ。」という言葉で、それを生活の中で使っていたとでもいうような言葉だった。

うちの男性家族は「マイッタ。」と言っても、決して参ったりなんかしない・・・そんな安心感が昔はあった。


だか時が経ち、父は未だにその言葉を繰り返し使うが、今は何だか違う。

言い方にしても、昔の軽やかなカタカナの「マイッタ。」ではなく、今は重い漢字の「参った。」である。

年齢や病気に、本当に参ってしまっている言い方。


昔の、あの笑顔の「マイッタ。」が、今は懐かしい・・・。
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プロフィール

Author:月野
現在、病気療養中の四十代の女性。
最近少し忙しいので、あまり記事も書けないし、コメントの返事も遅くなるかもしれません。
ですが、過去の記事にコメントいただけるのは嬉しいので、歓迎しています。

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