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『足ながおじさん』として有名な作品を、子供用に簡単にしたものを読んでみた。

娘に買ってやった物だったのだが。

話の骨格は、やはり同じ。

孤児院で育ったジュディが、"あしながおじさん"の援助のおかげで進学でき、大きく成長していく物語。

小学生だった時にこの本を読んだ時は、どうして"あしながおじさん"が名乗らないのか、理由が分からなかった。

ジュディが毎月書く手紙で、心から感謝しているし、返事を欲しいと何度懇願しても、彼は最後まで正体を明らかにしない。

でも最近読んで、何となくその理由が分かった。

"あしながおじさん"は、まずジュディに出会う前に、彼女の書いた反省文を読んでいる。

その部分を、書きだしてみる。


「反省文。

あたし、ジュディ・アボットは、かくも罪深き子供であったことをここに反省いたします。

あたしが、どれほど罪深い子供かというと、大切な日曜日の礼拝が嫌いだからです。

でも、あらかじめ誤解のないよう申しておきますが、あたしは真面目なクリスチャンですし、そのステキなおでこで、天使のようにあたしたちに光を与えてくださる神父さんも・・・お説教の間、静かにしていたごほうびにもらえる、お菓子の甘さも好きだし・・・そしてもちろん、親切にお菓子を配ってくださる慈善婦人会のやさしいおばさま方も、リペット院長同様に尊敬しております。

なぜなら、慈善婦人会のおばさま方は、みな裕福なお家のご婦人たちで、あたしたちのようなみすぼらしくて汚くてかわいそうな孤児に、少しはなれた所からやさしいほほえみだけでなく、甘いキャンディや、なかなかサイズのあわない洋服なんかをプレゼントしてくださるからです。

あたしたちにあまり近寄らないのは、あまりベタベタすると両親のいないあたしたちがかえって悲しい思いをすると思っているからで、決して、ご自慢のドレスが汚されるのを恐れているわけではありません。

それに甘いキャンディをくださるのも、めったに食べられないお肉や柔らかくておいしいパンをあげると、きっとあたしたちがお腹をこわしてしまうと心配されているからなのです。

そしてブカブカの洋服をくださるのも、あたしたちの一日も早い成長を願ってのことで、決して、自分の子供たちが着なくなった古着があまっているからではありません。


ただ、あたしたちに施しをしてくださる皆さんの、とても満足そうな顔を見ていると、あたしたち孤児が、みんな従順にしっぽを振る子犬のように思え、はっきりいって頭にきます・・・」


正直、この毒を含んだ反省文には笑ってしまった。

"あしながおじさん"だって、この文を読めば、施しを受ける身でありながらその相手に対して怒りを感じている事は、よほど鈍くない限り分かるだろう。

だから彼は、自分の正体を隠していたんだ。

彼女の気持ちが理解出来るから、お金だけ出す後見人として存在していて、見下されている、施しをやってもらっているというネガティブな感情を彼女に感じさせないようにしたんだ。

・・・この歳になって、やっと分かりました(笑)。


それから、孤児という社会的に弱い立場の人の、やってもらっていながら不満がわき出てくる気持ちも、今現在の病人という社会的に弱い立場になって、すごく理解できるようになった。

何かやってもらえれば、感謝はしている。

でも、ありがたく思って大人しくしていると、いい気になってどんどん攻撃がエスカレートしてきたら、やっぱり怒りを感じずにはいられない。

人間の感情って、やっぱり一筋縄ではいかない。
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プロフィール

月野

Author:月野
現在、病気療養中の四十代の女性。
最近少し忙しいので、あまり記事も書けないし、コメントの返事も遅くなるかもしれません。
ですが、過去の記事にコメントいただけるのは嬉しいので、歓迎しています。

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