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一つ前の記事の『不思議なぶどう』のお話がまだ心に強く残っていた頃、新聞に中国に進出しようとする日本の化粧品メーカーの話が出ていた。

日本では美しい肌は美人の重要な条件の一つだが、中国ではそれよりももっと重要視されるものがあるという。

それが目だというのだ。

ぶどう姫のような艶やかな瞳を持った人こそ、中国では美人だと言われるのだという。

それを読んで、(なるほど、だからぶどう姫の話があるんだな。)と妙に納得した。

悲劇の主人公は、とにも美しい人でなくては成り立ちにくい。


それからもう一つ納得したこと。

それは、昔テレビで、人を好きになるという事は科学的にどういう事なのかを調べていた番組で言っていた事。

ある外国の女性に、まず好きではない人と会ってもらう。

特に何の変化も起こらない。

ところが好きな男性と会ってもらうと、いろんな所に変化が現れた。

まず心拍数が上昇し、頬も紅潮する。

そして目も、うるんだように涙腺から涙が出てくるのだ。

そんなウルウルした目で見られたら、異性もたまらないという訳だ(笑)。

「目を見れば、自分が好きだと思われているか、そうでないか分かる。」

というのは、このうるんだ瞳の事なんだろう。

だとすればぶどう姫の目は、見た人に「好意を持っている。」と思わせる目という事になる。

なるほど、そういうのも美人の条件に当てはまるよね。
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中国の昔話で、印象深かった話の一つの『不思議なぶどう』。

それをちょっと紹介したい。

まずはあらすじ。



昔ある村に、とても心の優しい娘がいた。

この娘の瞳は、ぶどうのように輝いていたので、村人は娘を"ぶどう姫"と呼んでいた。

娘が十二歳の時に両親が亡くなり叔母の家に引き取られたが、叔母はとても意地悪な人で、娘を家から追い出してしまった。

しかし娘は悲しんだりせず、昼は村のガチョウの世話をし、夜は川のほとりの柳の木にもたれて眠った。


一年ほど経ち、叔母に女の赤ちゃんが生まれた。

だがこの赤ちゃんは、生まれつき目が見えなかった。

村人は、「ぶどう姫に意地悪をした罰だ。」と言いあった。


ある晩叔母がぶどうを買って川岸を通りかかると、娘に出会った。

娘は朝から何も食べていなかったので、叔母にぶどうを一房分けてくれと頼んだ。

村人から悪口を言われている叔母は、恐ろしい顔で娘を睨みつけた。

「誰かがお前の目を、ぶどうのようだと言っていたね。
 どれ見せてごらん。」

叔母はそう言うと、いきなり砂をつかんで、娘の両目の中にすり込んだ。

可哀そうに娘は、目をつぶされてしまった。

しかし娘は、昔母から聞いた、遠い山の中になっている不思議なぶどうの話を思い出した。

そのぶどうを食べると、どんなに目の悪い人でもすぐ直るのだという。


娘は目も見えぬまま、山に向かって歩き出した。

十日歩き続けた時、恐ろしい熊や大きな鷹に出会った。

娘は木の上で震えていたが、なんとか熊と鷹をやり過ごす事ができた。

でもその時吹いてきた突風にあおられ、娘は木の枝から吹き飛ばされてしまった。

地面に落ちて足をくじいた娘は、はって進む事にした。


また十日が過ぎ、娘はケガだらけになり、ひどい疲れのため髪も全部白くなってしまった。

それでも前へ進み続ける娘に、冷たい柔らかなものがぶつかった。

それは大きな蛇だったのだが、目の見えない娘は、その上をどんどん進んでいった。

が、その時蛇が大きく跳ねた。

娘は深い谷底に落ちていった。

「ここで私は死ぬのね。」

娘は動く事が出来なくなって、悲しみに打ちひしがれた。

するとその時、ふわっと何かが顔に触った。

その草のつるのようなものをたぐるとその先にぶどうが付いていて、そのぶどうを食べると娘の目はすぐに治った!

探していた不思議なぶどうだったのだ。


喜んでいる娘の所へ、突然巨大な石人がやってきた。

石人は緑の布をまとい、金の冠をかぶり、水晶の靴をはき、銀の杖を持っていた。

そして、「お前を娘にして、一緒に暮らしたい。」と言った。

「果物も宝石も、みんなお前に分けよう。」

しかし娘は断った。

石人が娘を空へ放り投げても、娘の意志は変わらなかった。

「私は村へ帰り、目が見えないでいる人にこのぶどうをあげたいのです。
 そうして叔母の赤ちゃんの目も、治したいのです。」

石人はあきらめ、娘に緑の小枝をあげた。

その小枝を持つと風のように速く走る事ができ、娘は懐かしい村へと帰って行った。



という話なのですが、何とも健気で可哀そうなお話しですよね。

その他にも印象深い理由があるのですが、それはまた次の記事で書きたいと思います。

(・・・それにしても絵本って短いお話のようでも、こうやって書いてみると意外と長いもんですね。)
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一つ前の『銀のうでわ』を読んでもらった方、このお話「シンデレラ」によく似ていると思いませんか?

そうなんです、実は「シンデレラ」の原話なのです。

『銀のうでわ』の一番古い記録は、中国・唐の時代の『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)』という西暦860年頃に成立した本に書かれています。

一方ヨーロッパでの一番古い記録は、1634年に刊行された『ペンタメローネ』という本です。

(こちらの話でも、娘を見付ける決定品は、うでわです。)

中国の方が八百年も古くからこの話があった事から考えて、その後ヨーロッパの方に伝えられていった話だと考えて間違いないでしょう。

しかしどうもヨーロッパには、この物語の後半が伝わらなかったようです。

『銀のうでわ』のアーツは、幸せな結婚をした後湖に沈められて殺されるのですが、そこから何度も再生します。

最初は緑色の小鳥に、その次は竹に、そして最後に燃えさしの竹の中から生き返るのです。

この再生を繰り返すあたりや、妻が他人に変わっても気づかないところがヨーロッパには受け入れがたい事なのかもしれませんが、話としては面白味がありますよね。

そして「シンデレラ」の源流が中国にあったというのも、驚きです。

面白い話と言うのは、小物を変えながらも、時代も場所をも乗り越えて語り継がれていくものなんですね。
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最近は絵本を借りる事も少なくなったが、図書館で絵本を借りまくり、子供と共に読んでいた頃に見付けたこの絵本を紹介したい。

というのも、この『銀のうでわ』という話、ある有名な物語によく似てるからだ。

読みながら、何のお話しにそっくりか考えてみてね。

(少し長くなるけど、これでも縮めたのよ。)

では、始まり、始まり~。



昔、ある村にアーツという女の子がいた。

母親が亡くなり、まま母がアーツより年上の娘を連れてやってきた。

しばらくすると、アーツの父親も亡くなった。

まま母はアーツをこき使い、朝から晩まで働かせ、すぐぶった。

姉にはおしゃれをさせ、美味しい物を食べさせていた。


ある日、アーツが母親の残してくれた牝牛を連れて草の多い遠くの山へ行こうとすると、まま母は、

「この麻を全部つむぐんだよ。終わらなきゃ飢え死にするんだね!」

と言って、山ほどの麻をアーツに持たせた。

アーツが泣いていると、牝牛がその麻を食べ、おしりからつむいだ糸を出してくれた。

その糸を見たまま母は、

「本当の事を言わないと、ただでは済まないよ!」

とアーツに迫った。

アーツが本当の事をいうと、まま母は姉に麻を持たせて、山にやった。

姉は牝牛をこん棒でぶって麻を食べさせようとしたが、怒った牝牛に突き飛ばされて、立ち上がる事も出来なくなった。

怒ったまま母は、牝牛を殺して食べてしまった。

アーツは泣きながら牝牛の骨を拾うと、家の裏のつぼの中に隠し、まま母の辛い仕打ちを骨に向かって訴えた。


そんなある日、村で年に一度のお祭りが行われる事になった。

まま母は着飾った姉を祭りに連れていくが、その前にナタネをかまどの灰にまき、アーツに言った。

「灰の中からナタネを一粒残らず拾い上げ、それからかごで水を汲んで水おけをいっぱいにするんだ。
 この仕事が終わるまで、来るんじゃないよ!」

アーツが泣いていると、カササギが来て、

「ふるいを使ってナタネを拾い、泥でかごの目をふさいで水を汲みなさい。」

と教えてくれた。

そうやって仕事を終えたが、着ていく服も飾りもない。

するとカササギが、

「牝牛の骨が欲しい物に変わってくれる。
 でも一番どりが鳴いたら、すぐに家にお帰り。
 さもないと元の骨に戻ってしまうからね。」

と言う。

アーツがつぼを見ると、服やマント、金や銀の飾り物、馬まで現れた。

アーツが広場に着くと、チムアチというりりしい若者がアーツを見染める。

しかし一番どりの鳴き声がし、アーツは馬に乗って駆け去ろうとする。

チムアチは「名前を教えて!」と叫び、アーツを追いかけ続ける。

その声に胸をうたれたアーツは、銀のうでわをチムアチに投げ与える。


そののち、チムアチは銀のうでわがちょうど合う娘を探して回る。

アーツの姉もうでわをはめようとするが入らず、水汲みから戻ってきたアーツがはめるとぴったりだった。

そのうえチムアチと交わした会話も、そっくりそのまま繰り返す事ができた。

アーツは花嫁に選ばれ、まま母はどなり散らし、姉は泣き叫んだ。

牝牛の骨はアーツの嫁入り道具に変わり、四十頭の馬に乗せられた。


やがてアーツとチムアチに、かわいい女の子が生まれる。

お正月にアーツが里帰りをすると、姉はアーツの赤ん坊と服と飾りをとりあげ、アーツを湖に突き飛ばしてしまう。

アーツになり済ました姉は、そのままチムアチの元に帰り、威張り散らす。

チムアチも服と飾りが妻のものなので、悩みに悩む。

そうして一年が過ぎた。


ある日、チムアチの所に緑色の小鳥が飛んで来て鳴いた。

「あなたの妻は、にせものよ。」

それを聞いた姉は、小鳥を殺して埋めてしまう。

するとそこから竹が生えてきて、姉の髪や服にひっかかる。

怒った姉は、その竹も切って燃やしてしまう。

燃えさしの竹を隣りのお婆さんが見付け、火ふき竹にしようとすると不思議な事が起こる。

お婆さんがいなくなると、火ふき竹から美しい娘が現れ、料理を作ってくれるのだ。

こっそりそれを見ていたお婆さんは、出ていって、訳をその娘から聞く。

すっかり話を聞いたお婆さんは、チムアチを呼んで、その料理を食べさせる。

チムアチが新婚の頃の妻の料理を思い出した時、アーツが現れ、二人は手を取り合って喜ぶ。

チムアチはにせの妻を家から追い出すと、そののち、二人はいつまでも幸せに暮らした。



めでたし、めでたしと言う訳ですが、何のお話しに似てるか分かったかな?

長くなってしまったので、その答えは次の記事で!
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プロフィール

月野

Author:月野
現在、病気療養中の四十代の女性。
最近少し忙しいので、あまり記事も書けないし、コメントの返事も遅くなるかもしれません。
ですが、過去の記事にコメントいただけるのは嬉しいので、歓迎しています。

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