上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
line
垂仁天皇(すいにんてんのう)の后から、もう一人だけ気になる人の話題。

それは大筒木垂根王(おおつつきたりねのみこ)の娘の迦具夜比売(かぐやひめ)。

"かぐやひめ"といったら、あの『竹取物語』のかぐや姫と同じ名前?

でも『古事記』の方が、書かれた時代が古いんじゃないのかな?と思って、少し調べてみました。

そうしたら、やはり『古事記』の方が古いですね。

『竹取物語』も日本最古の物語とされているようですが、平安時代の前期に成立したようです(詳しい成立年、作者名は分かっていない)。

それで信憑性には欠けるみたいですが、『古事記』の迦具夜比売が、『竹取物語』のかぐや姫のモデルになったという説も一応あるようです。

まあ『古事記』の方は、息子の袁那弁王(おなべのみこ)を産んだという事しか書いてありませんがね。

でも息子が、"おなべのみこ"って・・・。

これもちょっと注目しちゃうような名前ですね(笑)。


さてさて、長いこと書いてきた『古事記』の話、あと面白いと思うのは倭健命(やまとたけるのみこと)と、神功皇后の二人ぐらいになってきたのですが、書こうかなぁ、どうしようかなぁ。

読みながらブログを書いていくと、書きたい事が多く見つかって、『古事記』の記事は今までにないほど多くなっちゃいましたね。

上の二人は戦いの物語の中の人達で、読んでいて面白かったんですが、話を紹介しながらとなると大変そう。

「どうしても読みたい。」と言う人が一人でもいれば、また気が向いたら書こうとは思いますが、とりあえず『古事記』はこれで一段落させておこうかな。

もっと簡単で、面白い本を久しぶりに読んでしまったもので(笑)。

次に書くのは、全然違う本になります。

と言う訳で、今日はここまで。
スポンサーサイト
line
話は『古事記』の中巻に入りまして、垂仁天皇(すいにんてんのう)の后の話題。

垂仁天皇は、やたらいっぱい后をもらってる天皇なのだが、その中の美知能宇斯王(みちのうしのみこ)の娘たちについて。


この娘たちは、垂仁天皇の寵妃であった沙本毘売(さおびめ)が、反逆を企てた自分の兄とともに亡くなる前に、後の后として指名した娘たちだった。

長女が比婆須比売(ひばすひめ)、二女、三女は書いてある場所によって名前が違うが、四女が真砥野比売(まとのひめ)。


垂仁天皇は、上の三人の娘たちは沙本毘売の進言どおりに后としたが、一番下の真砥野比売だけは、やはり容貌が醜いという事で、故郷の丹波国へ送り返した。

真砥野比売は、

「同じ姉妹の中で、容姿が醜いとの理由で返されたとあっては、隣近所の噂に上るでしょうし、まことに恥ずかしい。」

と言って、山城国に着いた時、木の枝にぶら下がって死のうとした。

が死にきれず、その地を懸木(さがりき)と言う事になった。

(今は相楽という地名。)

それでも死ぬのを止める事ができず、険しい淵に来た時、とうとうそこから落ちて死んでしまった。

そのためその地を堕国(おちくに)―今は乙訓―と言うようになったのそうなのだが・・・。


ここで『古事記』の中巻が、上巻と違って本当に人代に入ったと思うのは、石長比売(いわながひめ)が邇邇芸命(ににぎのみこと)に父親のもとへ送り返された時は、父親が歴代の天皇の寿命を短くする呪いをかけられたのに対し、真砥野比売は垂仁天皇に対し、何の仕返しもできなかったという事。

可哀そうだなぁ。

せめて"マトノヒメ"という名前にちなんで、矢をいっても絶対に的に当たらないとかいう呪いでもかけられたのなら、少しは浮かばれるだろうに。

女は容姿によって天国と地獄なのは、やっぱり古代からなんだね・・・。
line
前の記事で木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)には石長比売(いわながひめ)という姉がいたと書いてるが、それよりずっと前に、やはり同じ大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘で、木花知流比売(このはなちるひめ)という人が出てくる。

(その他にも、大山津見神の娘はでてくるけどね。)

この女性は、須佐之男命(すさのおのみこと)の息子の八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)と結婚して息子を産んだという記述があるだけで、特に何をしたと書いてある訳でもない。

でも姉妹に、"コノハナノサクヤビメ"と"コノハナチルヒメ"という名前があるおとーさん!

一体、木花知流比売の方には、どんな意味が込められているの?!

まさか木の花がはかなく散るように・・・なんて意味があったりはしないでしょうね?

だとしたら、可哀そう過ぎるじゃん・・・。
line
ざっと『古事記』を最後まで読みとおしてみたところ、『古事記』の中の恋愛、夫婦愛を表す典型的な話が、やはり邇邇芸命(ににぎのみこと)が木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)に妻問いする物語だと思ったので、少し長くなるが紹介したい。


天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫の邇邇芸命は、ある日、笠沙の岬で美しい乙女に会う。

名を問うと、大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘で、木花之佐久夜毘売だという。

そこで邇邇芸命は、父親に娘を妻にしたいと使者をつかわすと、父親は大変喜んで、たくさんの結納品ばかりか木花之佐久夜毘売の姉の石長比売(いわながひめ)も添えて、娘を差し上げた。

ところが邇邇芸命は、姉の方は容貌がひどく醜いので、妹だけとどめておき、姉を送り返した。

それで父親はひどく恥じ入り、

「石長比売を差し上げたのは、雪が降り風が吹いても、いつも石のように永久不動でいらっしゃるように。
 木花之佐久夜毘売を差し上げたのは、木の花がはなやかに咲くようにお栄えなさいませという誓約をして差し上げたのに、姉の方を返されるのでは、神の御子の寿命は、木の花のようにはかなくいらっしゃることでしょう。」

と呪言を言う。

このため歴代の天皇は、神のように長生きできなくなり、今日に至るまで寿命が定まってしまったのだという。

(ここで神代が終わり、人代になることを暗示しているそーだ。)


一方、木花之佐久夜毘売は、邇邇芸命との一夜の交わりで身重になってしまったので、邇邇芸命は自分の子ではないだろうと疑う。

それを聞いた木花之佐久夜毘売は、

「もし他人の子なら、出産が無事ではないでしょう。
 でもこれが神の御子(邇邇芸命の子)ならば、どんなことがあっても子供は無事に生まれるでしょう。」

と言って、出入り口のない広い産殿を作り、そこに火をつけて出産をした。

やる事が過激でちょっと怖ろしいが、三人の男の子が無事に生まれた。

それが火照命(ほでりのみこと・海幸)、火須勢理命(ほすせりのみこと)、火遠理命(ほおりのみこと・山幸)の三人だという。


話はここで突然終わるのだが、この後にいろんな記述がないということは、たぶん邇邇芸命と木花之佐久夜毘売は幸せに暮らせたんじゃないかと思う。

だって、木の花がはなやかに咲くように栄える姫をもらったんだから。


このあと反逆物語とからみ合った恋物語もたくさん出てくるのだが、とりあえずこの話を書いとけば『古事記』の恋物語りは、もうあまり言及しなくていいかなぁって感じ(笑)。

この話から気になる事を、二、三、別記事で書いていきたい。
line
さて間は空いてますが、まだまだ『古事記』の中から気になる神様のお話しは続きますよー。

今日の神様は、とても小さい少名毘古那神(すくなびこなのかみ)。

この神様は、私にとってちょっと特別な神様なのです。

なぜかというと、私が子供と読み進めている佐藤さとるのコロボックルシリーズの本の中で、コロボックル達(小人)が、自分の先祖は「スクナヒコサマ」だと言ってるからなのです。

それを聞いたせいたかさん(佐藤さとるの本の中の登場人物)は、アイヌではコロボックル、日本神話ではスクナヒコナノカミとして人間達に彼らの存在が伝わっていたのではないかと考えたのです。

コロボックルもスクナヒコナノカミも、がが芋の実のさやを舟として使っている話が残っているので。


『古事記』の中の少名毘古那神は、出雲の美保の岬(島根県八束郡美保間町の岬)に、がが芋の舟に乗って登場します。

蛾の皮を丸はぎにした衣服を着て、名前を大国主神(おおくにぬしのかみ)が聞いても答えず、誰も知らない小さな神様でした。

ヒキガエルも知りませんでしたが、「案山子の久延毘古(くえびこ)なら知っているでしょう。」と言います。

久延毘古は歩くことはできませんが、天下のことは残らず知っている神様だったので。

そこで大国主神が久延毘古に尋ねると、「この神は、少名毘古那神という賢い神様です。」と教えてくれます。

大国主神は、それからこの少名毘古那神と一緒になって、この国を作りかためていきます。

ところが国作りがまだ途中の時、突然、少名毘古那神は常世の国に行ってしまいます。

常世の国とは海のかなたにあると信じられた理想郷のことですが、少名毘古那神は小さいのでアワの穂に飛ばされて行ってしまったとかいろいろ話はあるのですが、ここで突然物語から消えてしまうのです。

国作りも完成してないのに、何ででしょうねー。

よくは分かりませんが、どこかへ行ってしまった少名毘古那神、北海道に渡ってコロボックルになった・・・なんて考えるのは私だけでしょうか。

北海道は、海の向こうですしね(笑)。


『古事記』の中ではほんの少ししか出てこない少名毘古那神ですが、いろんな想像を掻き立ててくれる存在です。
line
line

line
プロフィール

Author:月野
現在、病気療養中の四十代の女性。
最近少し忙しいので、あまり記事も書けないし、コメントの返事も遅くなるかもしれません。
ですが、過去の記事にコメントいただけるのは嬉しいので、歓迎しています。

line
最新記事
line
最新コメント
line
カテゴリ
line
月別アーカイブ
line
最新トラックバック
line
sub_line
検索フォーム
line
リンク
line
RSSリンクの表示
line
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

line
QRコード
QRコード
line
sub_line
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。